新生児の黄疸は生理的黄疸というもので、赤ちゃんがみんな通る道です。
黄疸というのは簡単にご紹介しますと、赤ちゃんの体が黄色くなることです。
この黄疸ですが、早く落ち着く子は新生児期間中によくなりますが、長引く子は1か月～2か月ごろまで続くことがあります。
これはなぜだろう、、と思いますよね。実際うちの息子も2か月ごろまでほんのり黄色かったため心配でした。
今回は黄疸について、助産師HISAKOさんのYouTube、
〝【12人産んだ】HISAKOの子育てチャンネル″で取り上げられている「新生児の生理的黄疸 なんで起こるか知ってる？」”
を参考にさせて頂きながら、実体験を含めてご紹介させて頂きます。
1.【黄疸の原因物質「ビリルビン」について】
この黄疸ですが発生する原因として、赤血球が壊されるときに発生する「ビリルビン」というものが原因で起こります。
このビリルビンは黄色い色素の為、発生すると黄疸が現れることになります。
赤ちゃんは胎児の時、自分の肺を使って呼吸しているのではなくお母さんが赤ちゃんに酸素を送って、その酸素をへその緒から赤ちゃんに送られていきます。
このとき酸素は直接血管に送られるため、全身に巡らせるためにたくさんの赤血球を使うことになるのです。
そして生まれたときに初めての呼吸として産声を上げますが、これを機に赤ちゃんは自分の肺を使って呼吸をすることになります。
このことにより、今まで使っていたたくさんの赤血球が不要になり、通常の赤血球の量に合わせるため不要になった赤血球が壊されていきます。
これが新生児期に行われるため、生理的黄疸が発生します。このときの黄疸は生理的なものなので特に心配はありません◎
2.【黄疸が落ち着いてくる時期は？】
生理的黄疸は基本的に生まれて1日～5日に強く現れます。
ですが生後1週間～3週間ごろには落ち着いてくることが多いです。これはビリルビンの処理が赤ちゃんの体の中で対応しきれるようになったということです。
ビリルビンは体の中で発生し肝臓に送られてウンチとして出てきます。そのためウンチは黄色いのです◎ビリルビンがしっかりと排泄されている証拠です。
生まれてすぐの赤ちゃんは、その大量のビリルビンが肝臓だけで処理できず体に残ってしまい、黄疸として症状が出てきます。
生後1週間を過ぎていくと赤ちゃんも体の働きが活発になり、肝臓での処理がしっかりできるようになるため黄疸が落ち着いていきます。
3.【母乳育児で黄疸が伸びる！？】
母乳育児をしている方はこの黄疸が２か月ごろまで伸びることがあります。
この原因としては、母乳の中にビリルビンを止めるような働きをする酵素が含まれています。
これがうまいこと邪魔をしてきて黄疸を長引かせるのです、、、実際私も母乳育児でして息子は生後2か月ごろまでほんのり黄色かったです。
写真を見返すと3か月ごろには真っ白ではないですが、黄疸のような黄色い感じはなくなっていました。この母乳による黄疸も生理的によるものですので心配はいりません♪
4.【病的な黄疸と生理的なものの見分け方】
上記でご説明した生理的黄疸については、基本的に心配のいらない黄疸になります。
ですが病的な黄疸が出る子もいます。生まれてすぐから５日までは黄疸が強くなり病的な黄疸の子もいます。
入院中に見たことがある方もいるかもしれませんが、アイマスクをして保育器の中であおいライトを浴びている赤ちゃんがいることがあります。（下記画像あり）
これは黄疸を落ち着かせる治療です。光線治療というものです。入院中はビリルビンの数値を測り高い場合はこちらの光線治療をしてもらいます。
この光を浴びることによってビリルビンを肝臓に誘導することができます。
退院した後は、自分自身で黄疸の加減を確認することになりますが下記の内容を確認してみてください！
- ウンチが白っぽい
- ぐったりしている
- 顔色が悪い
- 哺乳力が弱い
身体の黄疸具合も胸元から上の黄疸であれば生理的なものと考えてよいです。手のひらと顔を比べてみたとき、手のひらの方が白ければ生理的な黄疸と考えて問題はないです。
病的な黄疸の場合は手や足の末端まで黄疸がでてきます。その場合は一度診察に行ってみてもよいかと思います。
～最後に～
ここまで読んでいただきありがとうございました。うちの子も実際生後2か月ごろまで黄色い肌でした。
いつまで黄疸続くんだ、息子の肌の色はもうこの色なのだろうか、など不安になりましたが、今はもう普通に白い肌で元気に過ごしています。
小さな心配事かもしれませんが、知識として参考にしていただけたら嬉しいです。
【参考：新生児の生理的黄疸 なんで起こるか知ってる？ https://www.youtube.com/watch?v=WVjGVaOJzK8】
