子供を育てながら家事・仕事をこなすワーキングマザーの働き方は、会社に出勤するだけではありません。自宅で業務を行う方もいます。
以前は、在宅勤務というと【1個で〇円】のようなコツコツ行う内職のイメージがあった方も多いと思いますが、近年PCやスマホの導入によって、自宅でできる業務は各段に増えてきました。家族に子供が増える事で、それまでの生活スタイルや考え方がガラッと変わり、子供の傍にいたい。なるべく近場で働きたい。通勤時間を減らしたい…などの理由で在宅勤務に興味を持つ方もいるのではないでしょうか?
今回は、在宅勤務のメリット・デメリットを、体験談を交えてご紹介していきます。
・日本企業の在宅勤務の導入率
昨今コロナウイルスの拡大に伴い、在宅勤務に後ろ向きだった日本企業にも、導入・拡大化が進んでいます。
しかしまだまだ実施率は低く、一度目の緊急事態宣言が発令された2020年5月で31.5%、2度目の緊急事態宣言が発令された2021年1月で22%と減少傾向にあり、その後、緊急事態宣言の解除に伴って実施率の伸びは悪くなり、その後は20%前後で落ち着いているようです。
参考: ⽇本⽣産性本部 第5回 働く人の意識に関する調査
在宅勤務のメリット
一番のメリットは、やはり【急な子供の体調の変化にすぐ対応できる】ことです。
保育園からの電話だけでは分からないことも、在宅勤務ならすぐに対応できます。場合によってはすぐ病院に連れていけるので、特に月齢の低いお子さんや、体が弱いお子さんがいるお母さんはこれが大きいですよね。
また、自宅=職場なので、通勤時間がありません。毎朝の通勤ラッシュから解放され、人との接触も少なく済みます。通勤時間がない分、子供との時間が取れるし、家事の時間も確保できるという嬉しい面も。
在宅勤務のデメリット
【まとまった時間作業することが難しい】やはりこれが一番のデメリット。
生まれたばかりの赤ちゃんと言えど、意外と寝てくれないのが現実です。子供が大きくなるにつれ、目も離せなくなるし手もかかります。仕事の手を止めなくてはいけなくなることもあるし、お子さんの時間つぶしにテレビやYouTubeばかり見せることになってしまい、罪悪感があるという方も少なくありません。
また、フリーランスの場合は出来高=月収になるので、仕事が終わらないと睡眠時間を削って作業することも…。ただでさえ育児で寝不足になりがちなのに、更に睡眠時間を削るのはご自身の健康上、良くなさそうですね。
在宅勤務って実際どうなの?経験者に聞いてみた
ままちゃんねる運営会社のキャリママで働いている、2人の子供を持つMさんに、在宅で稼働する日はどのように過ごしているのか、在宅勤務をどう思っているかを聞いてみました。
Mさん ※ご主人は出社、上の子は保育園なので、大体0歳児と二人きり
私は主に※架電業務を担当しています。(※架電とは、電話をかけることを意味するビジネス用語)
基本的には、子供が寝ているうちに架電して、起きているときは架電以外の事務作業などを行うようにしています。
小休憩の合間にミルクを作っておき、泣いたらミルクをセルフ飲みしてもらいます(笑)
機嫌が良ければ膝の上に座らせて、そのまま架電をしているときもありますね。
Mさんの御自宅のデスク。スッキリとしていて働きやすそうです!
Mさん
どうしても泣き止まないとか、おむつ漏れちゃったとか、そういう時は中抜けさせてもらったりもしますが、休憩時間を上手く利用して子供の事や家事を行うようにしています。適度に体も動かせるのでとっても良いです。何より通勤不要で子供の傍で働けるのが最高ですよね。
たまに出社も必要だったりするので、その際は子供を保育園に預けて、活気あふれるオフィスで楽しく働いています。いい意味で息抜きも出来ていますよ。私は出社も在宅も両方良い所があると思っているので、人や状況に合わせて働く場所を自由に選べるような社会になればいいなと思います。
Mさん、素敵なお写真も提供してくださってありがとうございました!
最後に
どんな仕事にもメリット・デメリットはあるものですが、ネット環境さえあれば子育てをしながらでもお金が稼げる時代になりました。業務形態は様々ですが、子供のそばにいてあげられるという最大のメリットは、在宅勤務を選択したお母さんたちにとって一番大きな要因ではないでしょうか。
待機児童が多くて保育園に入れず社会復帰できずにいるお母さんたちも、在宅勤務を候補の一つにあげてみてはいかがでしょうか?