現在、日本の18歳未満の子を育てている家庭の7割以上が共働きだといわれています。特にまだ小さいお子さんがいるママは、仕事・家事・育児と毎日奮闘中。パートナーであり、子供のパパの帰りが遅い日はその負担は全てママの体に。そんな日々を送る家族は【幸せ】と言えるのでしょうか?調べた結果、働くママの幸福度は、専業主婦と比べて【低い】ことが分かりました。一体なぜなのでしょうか?働くママ・専業主婦の意見をそれぞれ見てみましょう。
外に出て働くママの意見
まず、働くママの意見を見てみましょう。
【専業主婦と働きながらの育児どちらが幸せ?】という質問をすると、働くママの多くが「専業主婦の方が幸せ」と答えました。その理由はシンプルで、仕事をしながら家事・育児をこなすのは本当につらいから。
自分でお金が稼げるので欲しいものを自分のお金で買うことができたり、子供の教育や習い事にあてられるメリットはあるものの、仕事で疲れた体に鞭打って家事と育児をこなすのは本当にしんどいものです。更にパートナーの帰りが遅い日は、分担できたはずの家事や育児を全て一人でこなさなくてはいけないので、その負担は精神的・肉体的にも計り知れません。
専業主婦の意見
一方、専業主婦の方に聞くと「子供の成長をそばで見られることはすごく充実しているし幸せを感じるけど、仕事をバリバリこなし社会で活躍しているママを見ると羨ましく感じる」という回答が多く見られます。
しかし専業主婦業は、起きた瞬間から夜寝るまで1日中続き、頼れる同僚はいません。子供が小さいうちはお昼寝の時間等の制約から、行動範囲も限られてしまいます。また、社会との繋がりが薄れていってしまう日々に、孤独感や閉塞感を感じてしまうことが多いのです。
それを踏まえたうえでも、調査結果は【働くママよりも専業主婦の方が幸福度は高い】となりました。日本は女性の社会進出を進めていますが、実際共働きの多くの家庭で家事・育児のほとんどがママ側に偏り、働くママの幸福度が下がってしまうという結果になってしまいました。
では、家族としての幸福度はどうでしょうか?
ママが働いているかどうかは家族の幸福度に影響しない?
次に、家族としての幸福度を調べたときに、専業主婦と働きに出ているママの差はほとんどないことが分かりました。では何が幸福度に差をつけるのか?
それは【パパの家事・育児への関与】でした。パパが積極的に家事・育児に関与してくれることで、家族全体の幸福度が上がるのです。仕事で帰りが遅くなっても【洗い物をする。お風呂を掃除する。ごみをまとめておく】等、できることはたくさんあります。休みの日にパパが子供を連れて遊びに出かけてくれることは、ママにとっても子供にとっても嬉しいことです。終わりなき家事と育児も【一人じゃない。仲間がいる】と思えれば頑張れるものです。
家族の幸福度をあげるために実践したい5つのこと
その1 (ありがとう)と(ごめんなさい)は顔を見て言う
お礼を言われて不快な思いをする人はいないです。また、謝る時も相手の顔を見ましょう。照れくささや恥ずかしさはあると思いますが、小さな事でも相手の顔見て伝えることが大切です。
その2 スキンシップを大切にする
ボディタッチ・ハグ・手をつなぐ等のパートナーの体に触れあうことも大切なことです。夫婦仲良くしている姿は、子供から見ても嬉しく、安心するものです。
その3 思い出を共有・共感する
こんなことがあった!という内容を相手に共有する。相手は聞くだけじゃなく、キチンと共感する(否定はNG) 人間とは共感されたい生き物ですからね。また、平日忙しい分、休日は家族で共有の思い出を作るのもいいと思います。
その4 仕事の愚痴は程々に
パートナーにだからこそ話せる相談や悩みもあると思いますが、帰ってくるたびに仕事の愚痴しか吐かないパートナーの存在って、ストレスに感じますよね。疲れて帰ってきているのはお互い様です。相手はサンドバックでも、飲み屋のお姉さん・お兄さんでもありません。仕事上の愚痴は程々にしましょう。
その5 家事を可視化する
大多数のパパは「ごみを捨てて」と言うと、ゴミ捨て場にゴミを置いて終わりだと思っています。しかし実際は、回収日もしくは前日にゴミをまとめる→ゴミを捨てる→新しいゴミ袋をセットする。ここまでがママの言う【ごみを捨てて】ということです。ホワイトボードなどに、毎日行う家事や、曜日ごとの家事をリストアップするとパパにも分かりやすくなります。お子さんにも、できることがあれば積極的に手伝ってもらいましょう。
まとめ
専業主婦よりも、働きに出ているママの幸福度があまり高くないのが現状。というちょっと悲しい結果になりましたが、パートナーがいかに家庭に長く関わってくれるかで幸福度も変わってくるということです。日々の忙しさの中でつい忘れてしまいがちな≪感謝≫を日常的にパートナーに伝えて、幸せな日々を送る家族が増えることを願います。
参考:専業主婦が本当に一番幸せなのか | 慶應義塾大学 パネルデータ設計・解析センター (keio.ac.jp)